【4月5日 AFP】スペイン・リーガエスパニョーラ1部のFCバルセロナ(FC Barcelona)は4日、所属するブラジル人FWロナウジーニョ(Ronaldinho)が練習中に右足の筋肉を痛めたため6週間離脱することを発表し、これにより同選手はリーグ戦残り8試合に欠場する見込みであることが明らかとなった。

 バルセロナは声明で「ロナウジーニョは3日の練習中に不運にも右足のハムストリングを痛めた。精密検査で筋肉の裂傷が認められたため、約6週間ピッチから離れることになる」と発表している。

 2004年と2005年に国際サッカー連盟(FIFA)の年間最優秀選手に輝いているロナウジーニョは、リーグ戦過去4試合に欠場中で2日にチームに合流したばかりだった。

 バルセロナのフランク・ライカールト(Frank Rijkaard)監督は、ロナウジーニョが右足筋肉の痛みを訴えているため欠場しているとしていたが、バルセロナのメディカルスタッフは3月17日、クラブのウェブサイト上で検査では腱にも筋肉にも異常は認められなかったと発表していた。

 スペインのメディアは、ライカールト監督はロナウジーニョの度重なる夜遊びに辟易としており、残りのシーズンもロナウジーニョには期待していなかったと報じている。

 2010年までバルセロナとの契約を残すロナウジーニョは、怪我とフィットネス面の問題に悩まされてリーグ戦30試合で僅か13試合の先発出場に終わっており、2003年の入団以来最悪のシーズンを送っていた。

 イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)紙は3日、ロナウジーニョの兄で代理人も務めるロベルト・デ・アシス(Roberto de Assis)氏と、ACミラン(AC Milan)のアドリアーノ・ガッリアーニ(Adriano Galliani)副会長がミラノのレストランにいる写真を掲載しており、ロナウジーニョはミランに移籍するのではないかと噂されている。

 また、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)とマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)もロナウジーニョの移籍先として名前が挙げられているが、バルセロナのホアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長は、2005-06シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇と、2004-05シーズンと2005-06シーズンのリーグ2連覇をもたらしたロナウジーニョとチームの「別離」を否定している。

 ロナウジーニョの違約金は1億2500万ユーロ(約200億円)に設定されているが、1つのクラブに3年在籍した場合、選手は一方的に契約を破棄できるというFIFAの移籍規約を行使するために代理人のアシス氏は準備を整えていると伝えられている。(c)AFP/Daniel Silva