【8月28日 AFP】25日に行われた07-08スペイン・リーガエスパニョーラ1部・第1節のヘタフェ(Getafe)戦の試合中に心臓発作で倒れ病院に運ばれたセビージャ(Sevilla)のDFアントニオ・プエルタ(Antonio Puerta)は、依然として「危篤状態」であることが病院側の発表により明らかとなった。

 入院先であるセビリアのビルヘン・デル・ロシオ病院は「搬送されて36時間が経過したが、心臓発作による重度の疾患の結果プエルタの容態は依然として危篤状態にある。唯一ポジティブな要素を挙げるとしたら、容態は少なくとも悪化はしていないということだけだ。あまりにも危篤状態が長時間に及んでいるためプエルタの脳には障害が生じる恐れもあり、全快の見込みや後遺症の有無が発表できる段階に無い」と発表している。

 ヘタフェとのリーグ開幕戦で他の選手との接触がなかったにも関わらず前半30分に突如としてピッチに崩れ落ちたプエルタは、一度は意識を取り戻して歩いてピッチを後にしたが、その後控室で再び倒れそのまま病院に運ばれていた。

 スペイン・スポーツ上級評議会(CSD)のAraceli Boraita Perez氏は、スポーツにおける突然死の74%から94%は心臓血管の異常によるもので、冠状動脈に先天的な欠陥を持つ30歳以下のスポーツ選手に起こりやすいとスペインの通信社Europa Pressに対し語っており、プエルタのケースについては「試合中に失神や吐き気の兆候がありその記録が残っているプエルタのような場合には、重大な見落としが無いように定期的に何度も注意して検査しなければならない」と述べ、プエルタが心臓血管に問題を抱えていることは「疑いようも無い」と語っている。

 2003年の6月にはコンフェデレーションズカップ・準決勝でカメルーン代表のマルク・ビビアン・フォエ(Marc Vivien Foe)さんが28歳で、2004年の4月にはポルトガル・スーペルリーガのベンフィカ(Benfica)に所属しハンガリー代表にも名を連ねていたミクロス・フェヘール(Miklos Feher)さんが24歳で心臓発作のため試合中に帰らぬ人となっている。(c)AFP