【6月24日 AFP】サッカーコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)は23日、グループBの2試合が行われ、スペインは3-0でナイジェリアを下し、首位でグループを突破した。

 この結果、準決勝は、スペイン対イタリアという欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)決勝と同じ顔合わせとなることが決まった。

 ビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督率いるスペインは、この試合で勝ち点1を獲得すれば4強進出が確定する状況だったが、ジョルディ・アルバ(Jordi Alba)の2得点と途中出場のフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)の得点で勝利を収めた。

 W杯と欧州選手権で王者となっているスペインは、27日にフォルタレーザ(Fortaleza)で行われる準決勝で、欧州選手権決勝では4-0と大勝したイタリアと対戦する。26日にベロオリゾンテ(Belo Horizonte)で行われるもう1試合準決勝では、ブラジルとウルグアイが対戦する。

 デルボスケ監督は試合後、「難しい試合になった。相手は素晴らしいチームで、激しくボールを競ってきた」とコメントした。

 準決勝で当たるイタリアについては、「我々にとってはチャレンジだ。30日には決勝でプレーしたいと思っている」とコメントしている。

「イタリアにとっても非常に重要な試合だろう。あの欧州選手権の決勝があったからね。向こうは雪辱を果たしたいと思っているんじゃないだろうか」

 1998年W杯フランス大会(1998 World Cup)グループステージで2-3と敗れた一戦以来のナイジェリア戦となったスペインは、カステラン・スタジアム(Castelao stadium) で試合開始早々に先制打を浴びせた。

 前半3分、FCバルセロナ(FC Barcelona)のアルバが、クラブでチームメイトのアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)から展開されたパスに抜け出すと、ナイジェリアの選手3人をドリブルでかわし、低いシュートでGKビンセント・エニェアマ(Vincent Enyeama)の横を抜いた。

 スペインは後半にダビド・シルバ(David Silva)とトーレスを投入すると、トーレスが交代直後の後半17分にペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)のクロスにダイビングヘッドできれいに合わせ、2-0とした。  トーレスは、タヒチを10-0と圧倒し、国際サッカー連盟(FIFA)主催の公式大会本戦における最大得点差記録を更新した20日の試合でも4得点を挙げており、この日通算5得点目を挙げたことで大会得点王の座を固めつつある。

 ナイジェリアは、ゴドフレイ・オボアボナ(Godfrey Oboabona)がタイミングの良い守備でトーレスを止めて3失点目を防ぎ、攻めては交代で投入されたモハメド・ガンボ(Muhammad Gambo)が得点のチャンスを迎えたものの、シュートは当たり損ね、GKビクトル・バルデス(Victor Valdes)を破ることはできなかった。

 するとスペインは後半43分、相手のオフサイドトラップを破って抜け出したアルバがGKのエニェアマもかわしてボールをゴールへ流し込み、とどめの3点目を決めた。(c)AFP/Tom WILLIAMS