【6月23日 AFP】サッカーコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)は22日、グループAの2試合が行われ、ブラジルは4-2でイタリアに勝利し、3連勝でグループリーグを突破した。

 後半に得点を重ねた開催国のブラジルがイタリアを破ってグループAの首位突破を決め、準決勝でのスペインとの対戦は避けられる可能性が高くなった。3戦全勝のブラジルは、26日にベロオリゾンテ(Belo Horizonte)で行われる準決勝で、ウルグアイと対戦する可能性が高い。

 一方のイタリアは、27日にフォルタレーザ(Fortaleza)で行われる準決勝で、W杯王者のスペインと対戦する見込みが高くなった。スペインはナイジェリアとのグループ最終戦を前に、すでに2勝を挙げている。

 ブラジルは序盤、2013-14シーズンからスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーすることが決まっているネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、オスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)がすらしたボールから得点を狙ったがシュートは枠を外れた。

 前半30分を前にイタリアはリカルド・モントリーボ(Riccardo Montolivo)からエマヌエレ・ジャッケリーニ(Emanuele Giaccherini)への交代を強いられた。さらに、ネイマールがイニャツィオ・アバーテ(Ignazio Abate)に対する危険なファウルでイエローカードを受けると、アバーテが肩の脱臼とみられる負傷でクリスティアン・マッジョ(Christian Maggio)と交代した。

 その後、メキシコ戦で鼻を骨折していたダビド・ルイス(David Luiz)がプレーを続けられず、ボンフィム・ダンテ(Dante Bonfim Costa Santos)との交代を余儀なくされたブラジルだったが、前半ロスタイムに先制に成功した。

 ネイマールの左からのフリーキックに合わせたフレッジ(Fred)のシュートは、GKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)防がれたが、こぼれ球をドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するダンテが押し込んだ。

 W杯優勝4度のイタリアは後半6分、マリオ・バロテッリ(Mario Balotelli)がヒールパスを出すと、右サイドに抜け出したジャッケリーニが得点を決め、試合を振り出しに戻した。

 イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)でプレーするジャッケリーニは、チアゴ・シウバ(Thiago Silva)の裏を突き、隅を狙ったシュートでGKジュリオ・セザール(Julio Cesar de Souza Santos)を破った。

 しかし、司令塔のアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)をけがで欠き、プレーが淡白なイタリアは、同10分にネイマールにフリーキックから得点を許して再び先行された。大会前までは9試合得点から見放されていたネイマールは、開幕戦の日本戦で得点して以降は3試合で3得点となった。

 さらに、同21分にマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)のフィードに抜け出したフレッジが左足のシュートを決めてブラジルが3-1とすると、アレーナ・フォンテ・ノバ(Arena Fonte Nova)に集まった観客は喜びを爆発させた。

 イタリアはその5分後、バロテッリがペナルティーエリア内で倒されたようにも見えたプレーがあった中、ジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)が低いシュートを決めて3-2とし、追いすがった。

 しかし、イタリアはその後のマッジョのシュートがバーに阻まれると、逆にマルセロのシュートのこぼれ球をフレッジに押し込まれて4-2とされ、同点の夢は断たれた。(c)AFP