【6月17日 AFP】サッカーコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)、メキシコ対イタリア戦が行われたブラジル・ リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)周辺で16日、試合前におよそ3000人の抗議者が集まり、警察は催涙ガスやゴム弾を用いてデモ隊排除にあたった。

 今大会と2014年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)開催のために巨額の予算が割かれていることに抗議するデモ隊が、スタジアムへの侵入を試みた。

 デモ隊を構成する多くはブラジルの国旗を身にまとった若者で、警察の出動によって改修が行われたばかりの真新しい会場への突破を阻止されると、すぐさま引き上げていった。当局の発表によると抗議デモの参加者は約3000人だが、次々と現場に抗議者が押し寄せており、その数は最大で5000人に膨れ上がったとも見られている。

 この日に行われたグループAのイタリアとメキシコの一戦は同会場で行われる初戦であり、デモ参加者はサポーターと一緒になって会場付近に続々と集結した。当局は機動隊を動員させて強固な包囲網を敷き、チケットを提示したサポーターのみに通過を許可していたが、やがて逮捕者が出るまでに騒動は拡大した。

 16日に行われたブラジル対日本の開幕戦前にも同様のデモが起こっており、警察が催涙ガスやゴム弾で撃退した結果、33人の負傷者と20人の逮捕者が出ている。(c)AFP