【6月16日 AFP】サッカーコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)の開幕戦、ブラジル戦に0-3で敗れた日本代表の選手らが15日、試合後のインタビューに応じ、0-4で敗れた2012年10月の親善試合と大きな差のない完敗に、落胆のコメントを発した。

 ブラジルは10月の親善試合の後、マノ・メネゼス(Mano Menezes)監督を解任し、サッカーW杯日韓大会(2002 World Cup)でブラジルを優勝に導いたルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督を再び招へいしている。

 1989年以降のブラジルとの対戦成績がこれで2分8敗となった日本は、チームを率いるアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督にとっても前向きな要素を見つけ出すのは難しい内容となった。

 ザッケローニ監督は、「今日はいつもの日本ではなかった。もっとやれるはずだ。これから選手と話をする、早い時間帯の失点で気持ちが沈んでしまったのかを確認したい」とコメントした。

 また、指揮官は長距離移動の影響を示唆し、「カタールでの試合を終えてこちらに来たばかりで、この短い期間ではチームはベストの状態へ戻らなかったかもしれない」とコメントした。

「怒ってはいないが、考えられないようなミスがこの試合で起こってしまったのが残念だ。自分たちの力をブラジルに対して示すことができなかった」

 香川真司(Shinji Kagawa)は敗戦について、「移動を言い訳にはできない。自分たちの試合ができなかった。すごく残念。ブラジルと対戦するせっかくのチャンスなのに、トライできなかった。前半はあれで良かったし、後半必ずチャンスも生まれてくるということもみんなが思っていた。でもうまくいかず、2失点目がすごく重かった」とコメントした。

 香川は先制点の影響が大きかったと認め、「最初が大事だというなかで、前半の最初に決められた。その後はリスクをかける必要があったけど、その姿勢を出すことができなかった。自分自身も試合に入っていけなかった」とコメントした。

 DFの吉田麻也(Maya Yoshida)は、「1点目は素晴らしいシュートだったけど、(パウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')がGK川島永嗣(Eiji Kawashima)の手を弾いて決めた)2点目は絶対に取られてはいけなかった。(ジョー(Joao Alves de Assis Silva)に決められた)3点目はミスからだった。ブラジルはホームだったので、よりアグレッシブだったし、技術があったので下げさせられてしまった」とコメントした。

 川島は、「長距離のフライトになることや、それが大変なのは分かっていたこと。敗戦の言い訳にはならない」とコメントしている。(c)AFP/Chris WRIGHT