【6月15日 AFP】元サッカーブラジル代表のジーコ(Zico)氏が、15日に行われるサッカーコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)開幕戦で、日本代表がブラジルと接戦を演じるだろうと語った。

 元日本代表監督でもあるジーコ氏は、国際サッカー連盟(FIFA)の公式ホームページで、アジア王者の日本とブラジルに大きな実力差はないと感じている明かした。

「この試合にはあらゆる可能性がある。両国にとって最も厳しい試合になるだろう。それには2つの理由がある

「第1に、日本の多くの選手がドイツ、イタリア、イングランド、ロシアのようなリーグで活躍するようになり、代表チームは絶え間なく進化している。第2に、ブラジルはまだ先発の11人や理想のフォーメーションを模索している」

「日本はW杯の出場権を手にしているし、試合にはリラックスして臨めるはずだ。とはいえ、ブラジルとの対戦は厳しいものになるだろう」

 しかし、ジーコ氏は日本の大きな課題について警鐘を鳴らした。

「自発性や創造性を発揮するチームとの対戦で日本は大きな問題を抱える」

 ジーコ氏は続けて、「日本の選手は、一つの事に備えているところに、例えばドリブルやとっさのプレーや個人技など、何か他の事態が起きると混乱する傾向がある」と語った。ブラジルのネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)のような選手にとっては好都合な面でもある。

「ミスしないとも限らない、それでも思い切ってやってみるという考え、そういった自発性が日本にしばしば欠けているところだ」

(c)AFP