【6月10日 AFP】サッカー国際親善試合は9日、各地で行われ、ブラジルは3-0でフランスに勝利した。

 オスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)、エルナネス(Anderson Hernanes)、ルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)のゴールでブラジルが快勝し、短い南米遠征に臨んだフランスは、無得点のうちに2連敗を喫した。

 改装工事を終えたリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)のこけら落としとして開催された2日のイングランド戦では2-2の引き分けに終わったが、ブラジルは今回の勝利で開催国として臨むコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)に向けて弾みをつけた。

 フランスは、4日前のウルグアイ戦でも0-1と敗れている。

 試合は完全にブラジルペースで進んだものの、決定力を欠いた前半は両チーム無得点のまま折り返した。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)と契約を結んだばかりのネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)は個人技とスピードを生かしてフランスの守備陣を手玉に取ったものの、最後を決め切ることができず、FKを直接壁に当てたり、別のチャンスではシュートがバーを大きく超えた。

 前半はフランスが何とか凌いだ形になったが、後半に入るとブラジルが一気にギアを入れ替え、フッキ(Hulk)の放ったシュートがポストの横に外れていったが、後半9分にようやく均衡を破った。

 フレッジ(Fred)が左サイドからクロスを挙げると、フランスのアディル・ラミ(Adil Rami)とママドゥ・サコ(Mamadou Sakho)の間に入り込んだオスカルが冷静にボールをコントロールすると、シュートを流し込んだ。

 その後、ベルナルジ(Bernard Anicio Caldeira Duarte)がフランスのGKウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)の正面にシュートを打ち込んで決定的な追加点のチャンスを逃したが、試合時間残り5分で途中出場のエルナネスがポストに当てながらも2点目を挙げた。

 さらにロスタイムにはマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)がマテュー・ドゥビュシー(Mathieu Debuchy)に倒されてブラジルがPKを獲得すると、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するモウラがゴール隅に悠々と決めてダメ押しの3点目をもたらした。(c)AFP