【5月31日 AFP】ブラジルの裁判官が、2日にリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)で予定されていた、ブラジル対イングランドの国際親善試合の中止を命じたと、30日に地元紙のエスタド・ジ・サンパウロ(O Estado de S. Paulo)が報じた。スタジアムの警備施設が不十分であるとされていることが理由だという。

 裁判官は、スタジアムが「試合やイベントを開催するために必要な最低限の基準を満たしていない」と訴えているブラジル当局から試合中止を求める要請を受け、今回の裁定を下した。同紙が司法関係者の話として伝えた。

 約30か月の改築工事を経て、4月27日に落成した同スタジアムで行われる2度目の試合となるはずだった今回の一戦には約7万4000人の来場が予想されていた。

 同紙の伝えるところによると、ブラジルサッカー連盟(Brazilian Football ConfederationCBF)は、大会中止の裁定を覆すため、当局から提出を求められている必要書類の準備を行っているところだという。

 今回の親善試合はブラジル代表にとって、6月15日から30日まで同国内で行われるコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)の予行練習となるはずだった。

 イングランド代表は、ドローで終わった29日のアイルランドとの親善試合の後プライベートジェット機で渡航しており、すでにブラジルに到着している。(c)AFP