【5月28日 AFP】サッカー、コンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)の大会組織委員会は27日、2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の公認楽器「カシローラ」の大会中の使用を、安全上の理由から禁止すると発表した。

 カシローラは、W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)で一躍注目を集めた「ブブゼラ」に対抗する応援楽器として開発された。

 同委員会の警備責任者は、「ファンはカシローラを含め、いかなる楽器もスタジアム内に持ち込んではならない。規制はコンフェデレーションズカップおよび大会に先がけて行われる親善試合から適用される」と述べた。

 該当する最初の試合は、6月2日にオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のマラカナン・スタジアム(Maracana stadium)で行われるブラジル対イングランドの国際親善試合となる。

 この禁止措置は、4月28日に行われた国内クラブ同士の一戦で、怒りで興奮したサポーターが数多くのカシローラをピッチに投げ込んだ一件を受けて決定された。

 ブラジルのジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領によって、先月、初公開されたカシローラは、再生プラスチックを素材としており、同国の人気シンガー・ソングライター、カルリーニョス・ブラウン(Carlinhos Brown)氏がデザインを手掛けている。カシローラはパーカッションの一種で、振るとガラガラと調和の取れた音を生み出す。

 ブブゼラは南アフリカの伝統的な民族楽器をベースにして作られたプラスチック製のラッパで、騒々しい音を出す。W杯南アフリカ大会ではサポーターの必須アイテムとして広まり、南アフリカのサッカー界のシンボルとなった。(c)AFP