【5月22日 AFP】米メジャーリーグサッカー(MLS)のコミッショナーを務めるドン・ガーバー(Don Garber)コミッショナー氏は21日、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)と米大リーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)が、サッカークラブを共同で設立することを明らかにした。

 ガーバー氏は、シティとヤンキースが共同でリーグ20チーム目となるクラブを運営する権利を獲得したと発表。クラブ名はニューヨーク・シティFC(New York City FCNYCFC)で、チームは2015年から参入する予定となっている。

 ガーバー氏は「世界で最も権威ある2つのプロスポーツ組織が、メジャーリーグサッカーに参戦することを心から歓迎している。これは米国内でMLSの地位を新たな高みへ押し上げるための、変革となる出来事だ」とコメントした。

「1900万人が暮らすニューヨーク近郊で、ニューヨーク・シティ・フットボールクラブとニューヨーク・レッドブルズ(New York Red Bulls)が地域を二分するライバル関係を築き、この偉大な都市を熱狂させることを期待しています」

 NYCFCはニューヨーク市内に本拠地を置くことを目指しており、MLS側は全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships)の会場フラッシング・メドウズ(Flushing Meadow)近くを候補地として調査を進めているが、別の場所になる可能性もある。

 クラブの首脳陣については、マンチェスター・シティで最高経営責任者(CEO)を務めるフェラン・ソリアーノ(Ferran Soriano)氏の管轄下で決定される見込みとなっている。

 ソリアーノ氏は「ニューヨークサッカーの成長と活性化に貢献できることとなり、感動で震えています。ヤンキースというこれ以上ない最良のパートナーとともに、私たちは世界に通用するスポーツ組織と常勝チームを作り上げ、ニューヨーク・シティ・フットボールクラブという名前が誇りになることを目指します」とコメントした。

 クラブの方針に関してはシティ側が主導権を握り、出資に関してはヤンキースが積極的に役割を果たすことになる。両クラブはすでに商業的な関係を結んでいる。

 25日にはヤンキースの本拠地ヤンキースタジアム(Yankee Stadium)で、マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー(Chelsea)との親善試合が予定されている。(c)AFP