【5月18日 AFP】サッカー選手として全世界が認めるセレブリティとなったデビッド・ベッカム(David Beckham)は、スポンサー企業やクラブチームが現役引退後の彼との契約を確保しようと争奪戦を繰り広げていることもあり、今後も仕事を欠くことはないだろう。

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、レアル・マドリード(Real Madrid)、ロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angels Galaxy)でスター選手として活躍したベッカムは、16日に引退を発表した際に、セレブリティとしてよりもサッカー選手として記憶にとどまりたいと語った。

 人当たりが良く、いつでも笑顔で人に接することができるベッカムは、様々な親善大使として引く手あまたとなっている。

 ベッカムが現役最後の数か月間を過ごしたカタールの大富豪が所有するパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は、今後も何らかの形で関係を継続するためにベッカムの代理人との交渉に入っている。

 ベッカムはまた、3月に契約を結んだ中国のサッカー親善大使としての活動にもより一層かかわりを深めていくと考えられている。サッカー界が八百長に悩まされてきた中国で、ベッカムには若い選手に夢を与えることが求められている。

 さらにベッカムは、英国のスカイ・スポーツTV(Sky Sports television)と大使としての契約にサインしている。このパートナーシップの契約金は5年間で2000万ポンド(約31億3000万円)相当と報じられている。
 
 一方で、イングランドサッカー協会(Football AssociationFA)のデビッド・バーンスタイン(David Bernstein)会長は、イングランド代表のフィールドプレーヤーとしては最多となる115試合に出場しているベッカムと「緊密な関係」を作り上げることを熱望している。

 ベッカムは既に引退した先人たちのように、凍てつく土曜日にイングランドの下部リーグの監督としてジャージ姿でサイドラインに立ち、指示出すということにはならないだろう。

 しかしながら、ベッカムはロサンゼルス・ギャラクシー在籍中に遠い将来の野望として米メジャーリーグサッカー(Major League SoccerMLS)の経営権取得を考えていたと認めた。現在新規参入するために必要な資金は4000万ドル(約41億3000万円)となっている。(c)AFP