【4月17日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)会長は16日、テレビのインタビューを通じて欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長に対してファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の規制を徹底する姿勢を示すことを求めた。

「プラティニ会長が一貫しているならば、前例を作るためにも来季のチャンピオンズリークからさらに2つのビッグクラブを除外するべきだ。マラガ(Malaga CF)を閉め出したところで何もならない」とオーストリアのTV局に語った。

 スペイン1部リーグに所属するマラガは財政的な問題があるとして、UEFAが定める規定により来季のUEFA主催大会への出場停止処分を受けている。しかし、今年のチャンピオンズリーグで8強入りを果たしたマラガはスポーツ仲裁裁判所(Court of Arbitration for SportCAS)に異議を申し立てることを表明している。

 UEFAは2009年に行った調査で欧州655クラブのうち半数以上のクラブが前年度に赤字を計上していたことを受けてFFPを導入した。また、調査対象となったクラブの20%が財政危機にあったとされる。

 プラティニ会長やUEFAが今後、支出規模が大きい欧州のビッグクラブを取り締まるのかどうかについてヘーネス会長は懐疑的に見ている。ビッグクラブの多くは昨年から施行された財政規制に反対していた。

 バイエルンは欧州屈指の健全財政を誇っており、2011-12シーズンの売上高は3億7340万ユーロ(約484億円)に達し、税金を差し引いた純利益は1110万ユーロ(約14億円)を計上した。(c)AFP