【4月17日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は16日、2012年の国際移籍動向に関する報告書を発表し、移籍選手の数は前年から微増し、最も動きが活発だったのはブラジル人選手だったことを明らかにした。

 2012年12月31日までの12か月間に移籍を完了した選手の数は延べ1万1552人で、2011年から1%増となった。移籍の流れがやや活発化した一方で、移籍に使用された金額は計25億3000万ドル(約2485億円)と2011年から約10%減少した。

 FIFAの報告書「Global Transfer Market 2012」によれば、欧州ではイングランドが最も動きの活発な国に返り咲き、新たに参戦した選手は501人、離れた選手は477人に上った。

 一方、地域としては欧州に及ばなかった南米だが、単一国としては2014年サッカーW杯(2014 World Cup)開催国のブラジルが世界で最も活発な動きを見せ、流入は696人、流出は618人となった。

 250ページの報告書では、他にも以下のような点が指摘されている。

■最も移籍の流れが活発だったのはポルトガルからブラジルで、145件の移籍があった。

■国をまたいで移籍した選手の平均年齢は24歳10か月だった。

■イタリアへ移籍した選手の平均固定年俸は72万ドル(同約7070万円)で、これは移籍の最も活発だった6か国では最高額だった。

■代理人は9パーセント増加し、仲介者の絡んだ移籍も全体の15パーセントとなった。イングランドは第三者に仲介料として計5900万ドル(同約58億円)を支払った。

 今回の報告書は、アフリカ、アジア、欧州、北中米カリブ、オセアニア、南米という全6地域の200の国、5600のプロクラブを網羅している。(c)AFP