【4月16日 AFP】先週末の欧州サッカー界ではフーリガンがスタジアムに舞い戻り、催涙ガス、スタングレネード(閃光弾)、メリケンサックが恐ろしい状況を生み出した。

 ロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)やミュンヘン(Munich)のアリアンツ・アレーナ・スタジアム(Allianz Arena Stadium)、アテネ・オリンピックスタジアム(Athens Olympic Stadium)などでサポーターが警官隊と衝突した。

 ウェンブリーで行われたFAカップ2012-13(FA Cup 2012-13)準決勝では、ウィガン(Wigan Athletic)に0-2とリードを許したミルウォール(Millwall FC)のサポーターが仲間内で乱闘をはじめ、14人が逮捕され、警官4人が負傷した。警官は警棒を手に事態の収拾に努めた。

 世界最古のカップ戦をテレビ中継で観戦していた世界中のファンも、この様子を目撃することとなった。

 イングランド・プレミアリーグではニューカッスル(Newcastle United)のサポーターが騎馬警官と衝突。サンダーランド(Sunderland AFC)とのタイン・ウェア・ダービー(Tyne-Wear Derby)で0-3と敗れたニューカッスルのサポーター27人が逮捕され、3人の警官が負傷した。

 ミュンヘンでは、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)対ニュルンベルク(1. FC Nuremberg)のドイツ・ブンデスリーガ1部の試合前に61人が拘束され、16人の警官が負傷した。当局は「新次元の暴力行為」と警鐘を鳴らした。

 報道によると、400人のニュルンベルクのサポーターがスタジアムへ向かう途中に120人のバイエルンのサポーターに襲撃を受けた。その後、ニュルンベルクのサポーターは石や瓶を使い警官隊を襲撃した。暴行の際にはメリケンサックが使われたという。  結果、31人のバイエルンサポーターと30人のニュルンベルクサポーターが拘束された。