【4月5日 AFP】サッカーリベルタドーレス杯2013(Copa Libertadores de America 2013)に出場しているアルゼンチンのアルセナル・サランディ(Arsenal Sarand)が3日、試合終了後にブラジルの地元警察と衝突し、同クラブの選手が一時拘束された。

 アルゼンチンのブエノス・アイレス(Buenos Aires)を本拠地を置くアルセナルは、3日にブラジルのベロオリゾンテ(Belo Horizonte)で行われた試合でアトレチコ・ミネイロ(Clube Atletico Mineiro)と対戦し、アルセナルは2-5で敗れた。

 ブラジルの地元スポーツ紙の報道によると、試合終了後にアルセナルの数名の選手がブラジル軍警察と対立し、ロッカールームで椅子などの家具を投げる騒動を起こした。

 騒動の原因になったとされたのはアルセナルに所属する7人の選手だが、ベロオリゾンテのアルゼンチン領事はAFPに対し、チーム全員がスタジアム内の留置所に収容されたと話している。

 同領事は「選手たちは審判と話をしたいと求めただけだったのに、彼らの言葉は誤訳され、警察が不当な行動を取った」と語っており、ロッカールームを傷つけていないとも主張した。

 また領事は、チームに罰金の支払いが命じられた後、アルセナルの一行はチャーター機で4日にアルゼンチンに帰国したと話している。報道によると、罰金は約3万8000レアル(約180万円)とされている。

 一方、アトレチコ・ミネイロのディレクターを務めるエドゥアルド・マルフ(Eduardo Maluf)氏は、フォックス・スポーツ(FOX Sports)に対して「彼らはひとかけらの気遣いも見せず、女性を襲った」と話し、アルセナルの選手が女性に暴力行為を行ったと告発した。

 軍警察の幹部は、被害女性がアルセナルの選手から胸部に暴行を受けたことを明らかにしている。

 国内最大級の都市のひとつに数えられるベロオリゾンテで起きた今回の一件は、今年のコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2013)と2014年のサッカーW杯(2014 World Cup)の開催国であるブラジルにとって、悪い印象を与えるものとなった。(c)AFP