【4月3日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は2日、6月15日から30日までブラジルで開催されるコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)で使用される「ゴールライン・テクノロジー(GLT)」に、独企業ゴールコントロール(GoalControl)社のシステムが選ばれたことを発表した。

 同社の「GoalControl-4D」システムは、ピッチの周りに設置した14のハイスピードカメラによってボールの軌道を追う仕組みとなっている。FIFAの発表した声明によると、同システムはブラジルでの入札、プレゼンテーション、検査を経て、他候補3社を上回り選ばれた。

 FIFAの大会でGLTが導入されるのは、昨年12月に日本で行われたクラブW杯(2012 FIFA Club World Cup)に次いで2度目となる。

 またFIFAは、コンフェデレーションズカップで同社のシステムが、FIFAの基準に準ずる性能を見せた場合には、2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でも同社のテクノロジーを採用すると発表した。

 テニスやクリケットの試合ですでに実用されている英国の「ホークアイ(Hawk-Eye)」など、入札に参加した4企業すべてのシステムは技術的な要件を満たしていたが、今回ゴールコントロール社のシステムが選ばれたのは、現地の環境に適しているかなど、ブラジルで使用するにあたって必要とされる具体的な条件を一番満たしていたからだという。

 しかしシステムの導入はまだ確実ではなく、大会前に会場となる各スタジアムでのテストをクリアしなければならない。また、クラブW杯の時の同じように、コンフェデレーションカップの試合では従来の通りにライン判定も行われる。(c)AFP