【3月25日 AFP】サッカーロシア代表のファビオ・カペッロ(Fabio Capello)監督は24日、ロンドン(London)で25日に行われるブラジル代表との親善試合に勝利し、自分たちの実力を証明するよう選手たちに要求した。

 22日に行われた2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)欧州予選で北アイルランドと対戦する予定だったロシア代表だが、雪の影響で試合が2度も延期された。

 そのためロシア代表は、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)の本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で行われるブラジル代表との親善試合を、十分過ぎるほどの休養を経て迎えることになる。

 チェルシーの指揮官を解任されてから4年後にスタンフォード・ブリッジに帰還するブラジルのルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督だが、21日に行われたイタリア代表との親善試合を2-2で引き分け、監督復帰後初勝利を逃した。一方、カペッロ監督がチームを率いて以降、ロシア代表は7戦無敗の成績を残している。

 先日チェルシーの監督就任のうわさが取り沙汰されたカペッロ監督は、24日に行われた記者会見に臨み、2014年W杯開催国のブラジルに勝ちたいとコメントした。

「彼らに勝ちたい。親善試合なので、トップレベルの舞台で出場機会がなかった選手たちの実力を見極めることが私にとって重要な仕事になる。25日の試合は若手の起用を考えている。向上するためには良いテストだ」

「チームはこの2日間でいい練習ができたし、リフレッシュされて疲れもなく、万全の状態で臨めるだろう」

「イタリア戦を見ていたが、非常に面白い試合だった。ブラジルはカウンター攻撃に苦しんでいたようだが、明日は世界屈指のスピードを持つチアゴ・シウバ(Thiago Silva)が出場するという記事を見たので、同じような問題は起きないだろう」

「ブラジルにはスピードがあって技術力の高い選手がいるので、私たちは常にコンパクトに仕掛ける必要がある。スペースを与えてしまえば、相手のカウンター攻撃を止めるのは難しい」

(c)AFP