【3月23日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)欧州予選は22日、各地で行われ、グループIのスペインは1-1でフィンランドと引き分けた。

 W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)王者で、昨年の欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)で優勝を飾ったスペインは、フィンランドの固い守りもあり前半を無得点に抑えられたが、後半開始早々の4分に代表戦100キャップ目を達成したセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)のヘディングゴールで均衡を破り、勝利への機運を盛り上げたかに思われた。

 しかし、先制のアドバンテージを生かせないスペインは後半33分、フィンランドの巧みな攻撃からテーム・プッキ(Teemu Pukki)に至近距離から同点弾を許した。

 イケル・カシージャス(Iker Casillas)、カルレス・プジョル(Carles Puyol)、シャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)という経験豊富な3選手を故障で欠いたスペインは、ラモスが主将を務めた。

 序盤はベテラン3選手の穴を感じさせない勢いでホームのスペインが主導権を握り、開始早々の2分にはダビド・シルバ(David Silva)のクロスが二クラス・モイサンデル(Niklas Moisander)のオウンゴールを誘発しかけたが、フィンランドはGKニキ・マエンパー(Niki Maenpaa)の好セーブで切り抜けた。
 
 スペイン代表を率いるビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は後半からサンティ・カソルラ(Santi Cazorla)に代えて、最近の代表戦6試合で9得点を挙げているペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)を投入した。

 ペドロはすぐさま効果をもたらし、ショートコーナーからシュートを放ったが相手選手に当たりわずかに枠を逸れた。しかし、その直後のCKをラモスが頭で合わせ、自身代表通算9得点目となるゴールを決めた。その後も再びラモスに得点機が巡ってきたが、ヘディングシュートは枠をそれた。

 すると後半33分、辛抱強く動き、ラモスとジェラール・ピケ(Gerard Pique)の前に抜け出したプッキがカスパー・ハマライネン(Kasper Hamalainen)の左からのクロスに合わせ、フィンランドが同点ゴールをさらった。

 ドローに終わったスペインは、プレーオフを戦わず予選を突破するためには26日に行われるフランス戦での勝利が必要になる。(c)AFP/Kieran Canning