【3月22日 AFP】サッカーロシア代表のファビオ・カペッロ(Fabio Capello)監督は21日、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)での指揮官就任が噂されている件に関して、真っ向から否定した。

 今シーズン終了をもって契約が満了し、退団が必至と見られている同クラブのラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)暫定監督の後任として、オーナーのロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏が元イングランド代表監督のカペッロ氏を検討している事はこれまでに幾度となく報じられてきた。

 昨年11月にロベルト・ディ・マッテオ(Roberto Di Matteo)前監督の後釜としてベニテス暫定監督が任命された直前にも、レアル・マドリード(Real Madrid)やACミラン(AC Milan)で指揮官を務めてきたカペッロ氏の名前は候補として浮かび上がっていたが、3月に入って再び、カペッロ氏のチェルシーでの指揮の可能性が取り沙汰されている。

 しかしロシア代表は2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)欧州予選で4戦全勝を飾りグループFの首位に立っており、カペッロ氏は幸先の良い滑り出しをみせている。

 ロシア代表は22日にベルファスト(Belfast)で北アイルランドと対戦し、その後25日にはロンドン(London)でブラジルとの国際親善試合に臨む。

 ブラジルとの親善試合はチェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で行われるが、カペッロ氏は、自身がチェルシーの監督としてロンドンに戻ってくることは近い将来にはないだろうと語った。

「(チェルシーとの噂について)私は何も知らない。ロシアの代表監督として満足しているし、現在はW杯出場を果たすことに専念しているところだ」

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