【3月22日 AFP】サッカースペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)を率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が、FIFA年間最優秀監督(FIFA World Coach of the Year)の投票に不正があったとする主張を「子供じみている」と一蹴した。

 デル・ボスケ監督は、2012年の投票で35%の得票を手にし、同20%のモウリーニョ監督を抑え年間最優秀監督に選出された。

 しかしモウリーニョ監督は、ポルトガルのRTPテレビ(RTP TV)のインタビューで、自分に投票したうちの何人かの票が書き換えられたとコメントした。

 一方、デル・ボスケ監督はスペインのラジオ局オンダ・セロ(Onda Cero)に対し、「私にとっては何の影響もないことだ。48時間後に大事なフィンランドとの試合が控えている。私にとっての懸念はそれだけだ。これは距離を取るべき事柄。子どもじみている。誤解を招きかねないので、わずかなほほ笑みすら見せたくはない」とコメントした。

 しかしながらモウリーニョ監督の主張は、マケドニア代表の主将ゴラン・パンデフ(Goran Pandev)の発言によって信憑性が出てきた。

 イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)在籍時にモウリーニョ監督の下でプレーした経験を持ち、現在ナポリ(SSC Napoli)でプレーするパンデフは、この不正についてモウリーニョ監督に情報を提供した一人である。

 国際サッカー連盟(FIFA)によって作成されたリストによると、パンデフはデル・ボスケ監督に続いてイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・シティ(Manchester City)のロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督、ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督に投票したとされている。

 パンデフはスペインのテレビ局ラ・セクタ(La Sexta)に対し、「いつもそうしてきたのと同じ様に今回もモウリーニョに投票したら、奇妙なことが起こった。モウリーニョに電話をかけ、マケドニアの主将として、あなたに投票したのだが何が起こったのかわからないと告げた」とコメントしている。

 しかしFIFAは、各国代表チームの監督と主将、ジャーナリストによる最初に出した投票結果のリストに誤りはないとしている。(c)AFP