【3月22日 AFP】サッカー国際親善試合は21日、各地で行われ、イタリアとブラジルは2-2で引き分けた。

 後半にイタリアはダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)が反撃の口火を切ると、マリオ・バロテッリ(Mario Balotelli)がすばらしい同点ゴールを決め、見事なプレーを見せたブラジルとの対戦をドローに持ち込んだ。

 ルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督率いる2014年サッカーW杯(2014 World Cup)開催国のブラジルは、2月に行われた親善試合のイングランド戦での敗戦を受け、6月に開催されるコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)のグループAでも顔を合わせるイタリアとのこの試合では勝利を目指していた。

 チームが長旅で疲弊しているかもしれないというスコラーリ監督の懸念は、フレッジ(Fred)とチェルシー(Chelsea)の攻撃的MFオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)の得点で2-0とリードして迎えたハーフタイムにはすっかり消え去った。

 しかし、試合を支配したように見えたブラジルだったが疲れが見え、イタリアは後半に形勢を逆転させた。デ・ロッシが後半9分に1点を返し点差を詰めると、その3分後にはバロテッリがブラジルのGKジュリオ・セザール(Julio Cesar)から同点となるゴールを奪うカーブのかかった絶妙なシュートを決めた。

  ブラジルのスコラーリ監督はこの遠征にはロナウジーニョ(Ronaldinho)を帯同せず、フレッジ、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)、フッキ(Hulk)の3トップを選択した。

 一方、イタリアのクラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)監督の試合前のゲームプランは、クラウディオ・マルキジオ(Claudio Marchisio)が病気のため欠場したことによって狂いが生じたが、ACミラン(AC Milan)のMFリカルド・モントリーボ(Riccardo Montolivo)がその代わりとして先発に入り、ユベントス(Juventus)のエマヌエレ・ジャッケリーニ(Emanuele Giaccherini)がバロテッリとASローマ(AS Roma)のパブロ・ダニエル・オスヴァルド(Pablo Daniel Osvaldo)の2トップの下に入る4-3-1-2のフォーメーションを採用した。

 W杯南米予選に参加しない開催国ブラジルに対し、イタリアは同欧州予選のグループBで勝ち点10で首位に立ち、2位ブルガリアに勝ち点4、3位チェコに同5差をつけている。

 アズーリ(Azzurri、イタリア代表の愛称)は26日に欧州予選のマルタ戦、ブラジルは25日にロシアと国際親善試合が英ロンドン(London)で予定されている。(c)AFP