【3月21日 AFP】サッカーブラジル代表を率いるルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督は20日、チームの今後の人選について言及し、ベテランのカカ(Kaka)とロナウジーニョ(Ronaldinho)の同時起用について決断しきれていないことを認めた。

 2002年のサッカーW杯日韓大会(2002 World Cup)でブラジルを優勝へ導いたスコラーリ監督は、21日にジェノバ(Genoa)で行われるイタリア戦、24日に英ロンドン(London)で行われるロシア戦の2つの国際親善試合に、カカは出場させるが、ロナウジーニョは招集していない。

 その一方で、2月にウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われ、1-2で敗れたイングランド戦にはロナウジーニョは招集されていたが、カカはそちらでは選外となっていた。

 かつては同じ代表チームで絶対的な司令塔を務めていたカカとロナウジーニョだが、スコラーリ監督は現在、2人を同時起用するリスクを冒したくないと考えているとみられる。

「別々に見てみたい。まず片方にチャンスを与えて、それからもう一方に、という風にしたいんだ。その後に2人を同時にプレーさせるべきなのか、やめた方がいいのかを判断したい」

 監督は、様々な選手を試す場として親善試合を利用すると公言しており、そこで適切なメンバー構成を見出して6月のサッカー・コンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)に臨みたいと考えている。

 スコラーリ監督は「まだメンバーは固まり切っていないが、今回のトレーニングと親善試合で誰を候補とすべきかが決まるだろう」とコメントしている。

 しかし親善試合をテストの場として活用する一方で、監督はチームに勢いをもたらすためにはそこでの勝利も必要だと意欲を燃やしている。

「結果も重要だ。今まで以上の強さと信念、自信を見せつける必要がある。それには勝利しかない。だから結果も重要なんだ」

(c)AFP