【3月2日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジェローム・バルク(Jerome Valcke)事務局長は2日、2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)の開催時期について、夏季の強烈な暑さの中で開催した場合、選手の健康に危険が及ぶという調査結果がまとまれば冬季開催に変更することもありうると認めた。

 22年大会の開催が決定して以降、カタールの大会事務局は、6月、7月の50度に達する猛烈な暑さの中での開催適性についての質問の集中砲火に対応してきた。

 バルク事務局長は、スコットランドのエディンバラ(Edinburgh)で開かれた国際サッカー評議会(International Football Association BoardIFAB)で、FIFAの役員として初めて、開催時期を変更すべきという強い医学上のアドバイスを受けた場合の変更はありうると認めた。

「FIFAエグゼクティブコミッティー(The FIFA ExCo)は決断を下す力がある。この問題が話し合うべきポイントであれば話し合わないという理由はない。医学上のレポートであれ何であれ、W杯を夏ではなく冬に行うべきだという根拠になるものであればどんなものでも検討する。この件は決定事項であると言っているわけではなく、既に固まっている国際的な行事のスケジュール以外は全て変更の選択肢があるということだ」と、バルク事務局長は述べた。

 欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長は、カタール大会を冬季開催に変更すべきだという再三の要求を出している。

 バルク事務局長は2018年以降の国際的な公式日程はまだ固まっておらず、22年大会の開催時期変更は可能だとしている。(c)AFP