【1月23日 AFP】イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)で指揮官を務め、現在イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)を率いているラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)暫定監督が22日、インテルに所属していたマルコ・マテラッツィ(Marco Materazzi)の批判的な発言に反論した。

 マテラッツィは仏サッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」の取材に応じ、ベニテス監督の元では選手は学生のように扱われ、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督がチームにもたらしたプラスの要素をすべて排除しようとしたとし、自分であればベニテス監督を指揮官には選ばないと語った。

「インテルが三冠を達成した2009-10シーズンは選手たちが熱心に練習に取り組み、規律も守られ、何をどう対処すればいいかも理解していた」と振り返り、「ジョゼ・モウリーニョやマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)といった偉大な監督はチームに暗黙のルールを敷いたが、ベニテス監督は10個以上のルールを目に見える形で強要し、まるで交通法か学校にいるかのようだった」と見解を示した。

 さらにベニテス監督がインテルの練習施設に掲げてあったモウリーニョ氏の写真をすべて処分したというエピソードも披露している。モウリーニョ氏はインテルに移る直前までチェルシーの監督を務めており、ベニテス監督とは共通点が多い。チェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)では、モウリーニョ氏の監督復帰を望む声がいまだに残っている。

 マテラッツィの一連の発言を受けたベニテス監督は記者団に対し、「彼は嘘をついている。マルコ・マテラッツィは嘘をついている。とにかく事実ではない。彼が言ったことはすべて嘘だ」と息を巻いた。(c)AFP