【12月14日 AFP】サッカー、アルゼンチン1部リーグのティグレ(Club Atletico Tigre)は13日、12日にブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)で行われたコパ・スダメリカーナ2012(2012 Copa Sudamericana)決勝第2戦のハーフタイム中にロッカールームへ武装した警備員が乱入し、暴行を受けたと主張した。

 これを受けティグレは、この試合で対戦したサンパウロFC (Sao Paulo FC)への制裁措置を求めている。

 ティグレの選手はハーフタイム中のこの事件を受け、後半戦のプレーを拒否。試合は中止となり、サンパウロFCの優勝が決まった。

 ティグレのDFルカス・オルバン(Lucas Orban)は「サンパウロの警備員たちが(ロッカールームに)入っくると警棒で殴打して、拳銃をGKダミアン・アルビル(Damian Albi)に向けた。すると、警官が入ってきてまたわれわれを殴打し始めた」とコメントした。

 しかしながら、ブラジル当局は「ロッカーでティグレの選手およびスタッフがサンパウロの警備員と格闘していた。誰一人武装していなかった。双方に負傷者がいた」と、この主張を一蹴している。

 この試合の前半、サンパウロのルーカス・モウラ(Lucas Rodrigues Moura da Silva)のファウルが引き金となり、両チームの間ではすでに小競り合いが起きていた。

 前半23分にルーカス・モウラが先制点を挙げたサンパウロFCは、その6分後に追加点を挙げて2-0と試合をリードしていた。(c)AFP