【12月14日 AFP】リオネル・メッシ(Lionel Messi)でもなく、ジーコ(Zico)氏でもない。ザンビア・サッカー協会(Football Association of ZambiaFAZ)は、同国の故ゴドフレイ・チタル(Godfrey Chitalu)氏が1972年に年間最多得点を挙げていると主張している。

 スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するメッシは、9日に行われたリーグ戦第15節のレアル・ベティス(Real Betis)戦で前半に2得点を挙げ、1972年にゲルト・ミュラー(Gerd Mueller)氏が記録した歴代年間最多得点の85ゴールを更新した。

 しかし、ザンビアで解説者を務める男性はAFPに対し、「ゴドフレイ・チタルは1972年の1月23日から12月10日にかけて、リーグ戦で49得点、代表戦で58得点を挙げた。1年間の合計得点数は107ゴールだ」と語った。

 この解説者は仲間とともに、地元紙や国の公文書などから証拠資料を集めたという。

 またザンビア・サッカー協会は、国際サッカー連盟(FIFA)に対し、チタル氏の得点記録の承認を求める方針を打ち出しており、同協会の広報担当は「FIFAに証拠を提出する予定だ」とコメントしている。

 チタル氏は同国の代表監督を務めていた1993年、1994年サッカーW杯米国予選のセネガル戦ためダカール(Dakar)に向かったが、搭乗した飛行機がガボン沖に墜落した事故により代表チームのメンバー全員とともにこの世を去った。

 メッシの記録に関しては、カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のフラメンゴ(Flamengo)がすでに、1979年にジーコ氏が挙げた89ゴールが最多得点記録だと異議を唱えている。

 メッシは12日に行われたスペイン国王杯(Copa del Rey 2012-13)5回戦、コルドバ(Cordoba CF)との第1戦で2得点を挙げ、2012年の得点数を88に伸ばしている。(c)AFP