【12月14日 AFP】12クラブW杯(2012 FIFA Club World Cup)は13日、準決勝が神奈川県の横浜国際総合競技場(Yokohama International Stadium)で行われ、チェルシー(Chelsea)が3-1でモンテレイ(Monterrey)に勝利し、決勝進出を果たした。

 大会初出場のチェルシーは前半からボールを支配すると、後半開始直後の3分間で2得点を挙げるなどし、試合をものにした。

 CONCACAFチャンピオンズリーグ(CONCACAF Champions League)王者として初の決勝進出を狙ったモンテレイに対し、チェルシーはダビド・ルイス(David Luiz)を中盤に配すと、フアン・マヌエル・マタ(Juan Manuel Mata)とエデン・アザール(Eden Hazard)が違いを見せた。

 チェルシーは前半17分、オスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)のヒールパスをペナルティーエリア端で受けたアシュリー・コール(Ashley Cole)が中へ折り返すと、これをワントラップしてマタが蹴りこみ、美しい連携から先制点を挙げた。

 ハーフタイムを終えて3万6648人の観衆が席に戻りきる前に、チェルシーのフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)のシュートがモンテレイのDFに当たりゴールに吸い込まれ、モンテレイの逆転への望みは後半開始わずか15秒で絶たれた。

 後半3分にはモンテレイのダルビン・チャベス(Darvin Chavez)がオウンゴールを献上し、試合の大勢は決したが、ビクトル・ブセティッチ(Victor Vucetich)監督率いるモンテレイはスタジアムに大敗ムードが漂う中あきらめることなく、ロスタイムにアルド・デ・ニグリス(Aldo De Nigris)が得点し一矢を報いた。

 チェルシーのラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)暫定監督は「良い試合だった。テンポが速く、良いプレーや素晴らしいゴールがあり、ポジティブな面が多くあった。我々はモンテレイが素晴らしいチームであることは知っていたが、我々の相手としてどうかという点についてはわからなかった。チームの反応、特に後半の立ち上がりは素晴らしかった。パフォーマンスにはとても満足している」と語った。

 チェルシーは16日に行われる決勝でリベルタドーレス杯2012(Copa Libertadores de America 2012)を制したコリンチャンス(Corinthians)と対戦する。これに先立って行われる3位決定戦で、モンテレイがエジプトのアル・アハリ(Al-Ahly)と対戦する。

 ベニテス暫定監督は「コリンチャンスの実力は全く違うだろう。我々はそれを自覚し準備しなければいけない」とコメントしている。(c)AFP/Peter Hutchison