【12月13日 AFP】カンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のフラメンゴ(Flamengo)が、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)が樹立した年間最多得点を上回る記録を、元所属選手のジーコ(Zico)氏が達成していると主張している。

 メッシは9日に行われたリーグ戦第15節のレアル・ベティス(Real Betis)戦で前半に2得点を挙げ、チームの2-1での勝利に貢献したとともに、1972年にゲルト・ミュラー(Gerd Mueller)氏が記録した歴代年間最多得点の85ゴールを更新した。

 しかし、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)に本拠地を持つフラメンゴの主張によると、ジーコ氏は1979年に89得点を挙げているという。ブラジルの地元紙ランス(Lance)は、この年のジーコの得点はフラメンゴで81ゴール、ブラジル代表としての公式戦で7ゴール、そして親善試合で1ゴールだったと伝えている。

 フラメンゴの歴史家は「メッシは記録を破ってはいません。もし1979年にジーコがシーズン中フル出場していたら、100ゴール以上の得点を挙げていたでしょう」と語った。ジーコ氏はこの年、負傷により数か月の間戦線を離脱していた。

 ジーコ氏は現役だった1971年~1994年の間にプロ通算647得点、ブラジル代表として通算52得点を挙げた。また、優勝経験はないものの1978年、1982年、1986年と3度のサッカーW杯への出場を果たしている。日本代表、フェネルバフチェ(Fenerbahce)、CSKAモスクワ(CSKA Moscow)などの監督を務めたジーコ氏は、11月にイラク代表監督を辞任している。(c)AFP