【12月12日 AFP】12クラブW杯(2012 FIFA Club World Cup)に欧州王者として出場するチェルシー(Chelsea、イングランド)のスター選手、フェルナンド・トーレス(Fernando Torres)。その輝かしいサッカー人生に影響を与えたのは、ペレ(Pele)でもなく、 ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)でもなく、ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)でもなく、日本のアニメ「キャプテン翼」だった。

 W杯、2度の欧州選手権(UEFA Euro)、そして欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の優勝経験を持つスペイン代表のトーレスは、チェルシーの公式ウェブサイトで次のようにコメントしている。

「子供の頃、テレビはあまりきれいに受信できなかったけれど、学校の友達はみんな日本のサッカーアニメを話題にしていた。『オリベルとベンジ(Oliver y Benji)』というアニメで、原題は『キャプテン翼』だ。少年サッカーチームに入った2人の少年が、日本代表になり、(ジュニア)W杯で優勝し、バルセロナ(FC Barcelona)やバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に移籍して欧州でプレーするという、夢のような話だった」

「このアニメと兄の影響で、僕はサッカーを始めたんだ。大好きなアニメだった。オリベル(主人公・大空翼のスペイン版の名前)がフィールドプレーヤーで、ベンジ(同:若林源三)がゴールキーパーだったので、僕はオリベルになりたかった。このアニメを通して、僕が初めて日本という国に接したんだ」

 トーレスが所属するチェルシーは13日、横浜で行われるクラブW杯準決勝でCONCACAFチャンピオンズリーグ2011-12(CONCACAF Champions League 2011-12)王者のモンテレイ(Monterrey、メキシコ)と対戦する。(c)AFP