【12月7日 AFP】欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)の理事会は6日、2020年の欧州選手権(UEFA Euro 2020)を欧州全土で開催することを決定した。

 複数の都市で大会を開催するアイディアは、UEFAのミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長が提案したもので、多くの国が経済難に苦しんでいる中、大会の運営コストが高くつくことを避ける策となっている。

「本日、2020年の欧州選手権を複数の主要都市で開催することが決まりました」と発表したUEFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)事務局長は、8年後に行われる同大会が「欧州のためのユーロ」になると語った。

 トルコが唯一、この決定に反対の意向を示している。トルコは、共催を目指すグルジアとアゼルバイジャン、こちらも共催を狙うアイルランド、スコットランド、ウェールズとともに2020年大会開催を目指している。

 一方、国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football AssociationFIFA)のジェローム・バルク(Jerome Valcke)事務局長は、個人的な見解として、欧州全域で大会を開催するコンセプトは理解に苦しむと述べ、大会を壊す可能性もあるとコメントした。

 欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)決勝前夜の6月30日に開かれた会議で、プラティニ会長は、開催開始から60周年を迎える欧州選手権2020は、「欧州各地の12から13の都市」を開催地に挙げるべきだと発言し、UEFA加盟の全53か国のほとんどが、この計画に賛同していると語っている。(c)AFP