【12月4日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は、ロンドン五輪で韓国の竹島(Takeshima、韓国名・独島、Dokdo)領有を主張するメッセージを掲げた男子サッカー韓国代表の朴鍾佑(Park Jong-Woo)に2試合の出場停止と3500スイスフラン(約31万円)の罰金を科した。大韓サッカー協会(Korea Football AssociationKFA)が3日、明かした。

 また、KFA自体も選手の行動規則に関する指導を怠ったとして厳重注意を受けた。KFAは声明で「朴鍾佑と話し合った結果、FIFAの判断をつつしんで受けることにした」と述べている。

 朴は8月に行われたロンドン五輪の男子サッカー3位決定戦で韓国が日本に2-0で勝利した後、ピッチ上で「独島はわれわれの領土」と書かれた紙を掲げた。朴はこの行為により表彰式から除外された。

 韓国の聯合ニュース(Yonhap News)が伝えたところでは、FIFAは朴の行為は計画的ではなかったにせよ、罰則に値する「スポーツ精神にそぐわない行為を見せた」という結論に達したとされている。国際オリンピック委員会(International Olympic CommitteeIOC)関係者は朴が政治的表現を禁ずる五輪の規定に違反したと述べている。

 朴に対する銅メダル授与はまだ行われていないが、韓国当局によると五輪メダル獲得選手に支払われる年金受給の資格は与えられる予定だという。(c)AFP