【10月17日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)欧州予選は16日、各地で行われ、グループBのイタリアは3-1でデンマークに勝利した。

 チームに復帰したマリオ・バロテッリ(Mario Barwauh Balotelli)が見事なダメ押しの得点を決めたイタリアは、退場者を出して10人となりながらもホームでデンマークを下し、本大会出場へ前進した。

 バロテッリは、9月の2試合は目の手術のため、また敵地エレバン(Yerevan)で3-1で勝利した12日のアルメニア戦はインフルエンザのためメンバーから外れ、ここまで予選3試合全てを欠場していた。

 主将を務めるGKのジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)が内転筋の負傷のため欠場し、代わってナポリ(SSC Napoli)のモルガン・デ・サンクティス(Morgan De Sanctis)を起用したイタリアは、心理的にハンデを負いながら試合に入った。

 しかし、徐々に自分たちのリズムを掴んだイタリアは前半33分、中盤から前線に出たリカルド・モントリーボ(Riccardo Montolivo)がペナルティーエリア手前から強烈なシュートを決めて均衡を破った。

 3分後の同36分には、アンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)の見事なクロスにダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)が頭で合わせてデンマークのGKステファン・アンデルセン(Stephan Andersen)を破り、リードを広げた。

 喜びを爆発させるアズーリ(Azzurri、イタリア代表の愛称)だったが、デンマークも前半ロスタイムに点差を1点に縮めた。ラース・ヤコブセン(Lars Jacobsen)の右からのクロスがイタリアのフェデリコ・バルツァレッティ(Federico Balzaretti)の頭に当たってコースが変わると、落下地点に走り込んでいたVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)のウィリアム・クヴィスト・ヨルゲンセン(William Kvist Jorgensen)がペナルティーエリア端から強烈なボレーを左隅に放ち、低い弾道でデ・サンクティスを破った。

 イタリアは後半開始直後、バロテッリと2トップを形成したパブロ・ダニエル・オスヴァルド(Pablo Daniel Osvaldo)がデンマークのニコライ・ストックホルム(Nicolai Stokholm)を払いのけようと手を使ったことで退場となり、再び追い込まれた。

 しかしバロテッリが後半9分、ピルロのロングボールに抜け出し、前に出たアンデルセンと競り合いながらボールを突いてゴールに流し込むと、退場でチームが崩れるのではと感じていたサンシーロ・スタジアム(San Siro Stadium)の3万7000人の観衆は胸をなでおろした。(c)AFP/Justin Davis