【10月17日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)欧州予選は16日、各地で行われ、グループCのスウェーデンは4-4でドイツと引き分けた。

 敵地ベルリン(Berlin)のオリンピアシュタディオン(Olympiastadion)でスウェーデンはロスタイムの劇的な同点ゴールを含め、後半に一挙4得点を挙げて引き分けに持ち込んだ。 スウェーデンは後半15分過ぎまでに0-4とされながらも、最後はラスムス・エルム(Rasmus Elm)が劇的な同点シュートを右足で決めて、同国サッカー界の伝説を作り、勝ち点1をもぎ取った。

 ヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督率いるドイツは悠々と試合を進め、前半8分と15分にミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)が得点を挙げると、同39分にはアーセナル(Arsenal)のペア・メルテザッカー(Per Mertesacker)、後半11分にはレアル・マドリード(Real Madrid)のメスト・エジル(Mesut Ozil)が決めて大差を奪った。

 しかしエリック・ハムレン(Erik Hamren)監督のスウェーデンは後半17分にズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)のヘディングシュートで反撃ののろしを上げると、同19分にセルティック(Celtic)のミカエル・ルスティグ(Mikael Lustig)、同31分にガラタサライ(Galatasaray)のヨハン・エルマンデル(Johan Elmander)が得点してホームのドイツに詰め寄ると、最後はエルムが同点ゴールを決めた。

 ハムレン監督は試合後、「ロッカーでもまだ信じられない気分だった。国際舞台で0-4から4-4に追いつくなんてことは毎日あるわけじゃない」とコメントし、「世界最高のチームのひとつであるドイツから、敵地で勝ち点1を取れたのは素晴らしいことだ。歴史に残る試合になるだろう。選手の巻き返しを心から誇りに思う」と語った。

 ドイツは勝ち点10で依然としてグループCの首位に立ち、一方のスウェーデンは1試合少ない状況ながら、勝ち点7で同2位につけている。(c)AFP/Ryland James