【10月17日 AFP】サッカー国際親善試合は16日、各地で行われ、日本は0-4でブラジルに敗れた。

 2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)のホスト国を務めるブラジルは、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の2得点などでアジア王者の日本に完勝した。

 ブラジルは前半12分にパウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')がミドルシュートを決めて先制すると、同26分にはカカ(Kaka)が得たPKからネイマールが追加点を挙げた。

 後半3分にネイマールのシュートが日本のディフェンス陣に当たってコースが変わりネットを揺らすと、同31分にはカカが左足のシュートで4点目を挙げた。

 2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)以来となる代表復帰を果たしたカカは、11日に行われたイラク戦に続き2試合連続ゴールを挙げている。

 ブラジル代表のマノ・メネゼス(Mano Menezes)監督は、「チームは戦術的に上手く戦うことができた。パフォーマンスに非常に満足している」「日本は、非常に強いチームの一つ。ボールを長い時間キープされたが、我々はそれを奪うことができた」とコメントした。

 一方、日本代表のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督は、ブラジルのような偉大なチームとの対戦を経験できたということだけ満足だと語った。

 ザッケローニ監督は「相手をペナルティーエリアに近づけさせたくなかったが、作戦通りには行かなかった」と語り、PKに繋がったファウルへの疑問を提起しながら、「2ゴールを早々に奪われてしまい、チームは心理的なダメージを負ってしまったのかもしれない」とコメントした。

 また、「今日の試合は日本に様々な経験をもたらしてくれた。しかし、我々はもっと良いプレーができたはずだ。そして今こそ改善できることについて考えるべきだ。90分間選手は戦い続けたこと、ボールを動かし続けようとしたことなど、ポジティブな要素もあった」と付け加えた。

 今回の敗戦で、フル代表でのブラジル戦初勝利という日本代表の夢は打ち砕かれた。

 アジア最終予選Bグループでは、3勝1分けの勝ち点10で首位を走る日本は、11月4日にアウェーのオマーン戦に臨む。(c)AFP/Jan FLEMR