【9月27日 AFP】2006年サッカーW杯ドイツ大会(2006 World Cup)決勝で、フランス代表のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)選手(当時)がイタリア代表のマルコ・マテラッツィ(Marco Materazzi)選手に頭突きするシーンを再現した高さ5メートルの巨大銅像が26日、仏パリ(Paris)の近代美術館「ポンピドー・センター(Pompidou Centre)」前に登場した。

 タイトルはその名も「頭突き(Headbutt)」。アルジェリア人芸術家アデル・アブデセメド(Adel Abdessemed)氏の作品で、ポンピドー・センターで10月3日~来年1月まで開催される回顧展の一環で制作され、会期終了まで展示される。展覧会主催者のアラン・ミショー(Alain Michaud)氏は、「銅像というのはある種の勝利を記念して作られるという伝統をくつがえす作品だ。これは敗北にささげる賛歌だ」と説明している。

 ジダンはこの頭突きで退場処分を受け、その後、代表を引退した。ジダンの頭突きをテーマにした彫刻作品は以前にもニューヨークのアートギャラリーで展示されたことがあるが、もっと小さいものだった。(c)AFP