【9月13日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)の大会組織委員会(LOC)は、会場の1つとなるサンパウロ(Sao Paulo)のアレーナ・デ・サンパウロ(Arena de Sao Paulo)が2013年末に完成する見込みと発表した。

 LOCと国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football Association、FIFA)の役員による建設現場の視察後、LOCのリカルド・トラデ(Ricardo Trade)事業本部長は「問題なく期限(2013年12月)には間に合う」と声明を発表し、スタジアムは2012年9月末で完成度50パーセントに達する見込みとしている。同スタジアムでは、2014年6月12日にW杯の開幕戦が行われる。

 FIFAの視察団はサンパウロに先立ち、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)、ベロオリゾンテ(Belo Horizonte)、首都ブラジリア(Brasilia)などを巡る会場視察を終えている。北部のフォルタレザ(Fortaleza)とレシフェ(Recife)の視察は、今後行われる。

 FIFAのジェローム・バルク(Jerome Valcke)事務局長は8月末に、スタジアムの改修および建設、またインフラ整備などのW杯開催へ向けた準備は、順調に進行していると発言していた。

 今回マナウス(Manaus)とクイアバ(Cuiaba)の会場を視察したバルク事務局長は、リオデジャネイロで記者会見を行い「遅れが出ている会場はない。あらゆる計画が順調に進んでいる」と語った。

 ブラジルでは2013年にW杯のリハーサル大会も兼ねるコンフェデレーションズカップ2013(Confederations Cup 2013)が行われるが、サンパウロの会場では本大会まで試合が行われる予定はない。(c)AFP