【7月15日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)の上海申花(Shanghai Shenhua)に移籍し、地元ファンから熱烈な歓迎を受けたコートジボワール代表のディディエ・ドログバ(Didier Drogba)が14日、入団会見に臨んだ。

 同日に中国入りしたドログバは、上海(Shanghai)市の浦東国際空港(Pudong International Airport)で背番号11のユニフォームを着けた大勢のファンに出迎えられたことについて、「今朝、空港で信じられない体験をした。チェルシー(Chlsea)でこんなことは一度もなかった」と語った。

 中国と英国での報道によると、ドログバの給与は国内最高額の週給31万4000ドル(約2500万円)とされているが、同選手はリーグ下位に低迷している上海申花への移籍理由はお金ではないことを強調している。

 11-12シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2011-12)決勝で得点を記録しているドログバは、「中国はスポーツ大国であり、大きな挑戦になる。欧州のクラブに加入することも可能だったが、挑戦したくて中国を選んだ。重要なのはお金ではない。みんな僕が自分の財団に多額の寄付をしていることを知っているだろう?お金のために中国に来たわけではない」と語った。

 また、リーグ前半戦終了時点で13位と低迷している上海申花を浮上させる活躍が期待されているドログバは、「僕の足は34歳だけど、気持ちは26歳くらいだ。引退は考えていない」と話した。

 14日にホームで行われた北京国安(Beijing Guoan)とのリーグ戦には出場しなかったドログバは、自身のデビュー戦について言及しており、「3週間の休暇で体重が少し増えたのでトレーニングをしなければならない。監督との話し合いで今後について決める」と語った。

 近年、中国のサッカークラブはビジネスで成功を収めた大富豪から資金援助を受けて多くの外国人スター選手を獲得している。実業家の朱骏(Zhu Jun)氏に買収された上海申花は、1月にニコラ・アネルカ(Nicolas Anelka)を獲得し、5月には元アルゼンチン代表監督のセルヒオ・バティスタ(Sergio Batista)氏が監督に就任した。

 同じリーグの広州恒大(Guangzhou Evergrande FC)は、5月に2006年のW杯ドイツ大会でイタリアを優勝に導いたマルチェロ・リッピ(Marcello Lippi)氏を指揮官に迎え、広州富力(Guangzhou R&F)はナイジェリア代表のヤクブ・アイェグベニ(Yakubu Ayegbeni)を獲得している。(c)AFP/Cameron Wilson