【7月14日 AFP】ロシアの新聞は13日、サッカー元イングランド代表監督のファビオ・カペッロ(Fabio Capello)氏が、近日中にロシアサッカー連合(RFS)と2年契約を結び、2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)出場を目指す同国代表チームの監督に就任することが決まったと報じた。

 ロシアのスポーツ・エクスプレス(Sport Express)紙によると、現在オランダ・エールディビジのPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)で指揮を執るディック・アドフォカート(Dick Advocaat)氏の後任として、カペッロ氏には年俸600万ユーロ(約5億8000万円)のオファーが提示されたとしている。

 また、12日にRFSの幹部と会談を行ったカペッロ氏は、ロシア人のアシスタントコーチが入閣することを了承したとも伝えられており、イタリア・セリエAでプレーした経験があり、イタリア語が堪能なイーゴリ・シャリモフ(Igor Shalimov)氏やドミトリー・アレニチェフ(Dmitry Alenichev)氏がスタッフに入るとみられている。

 これまで指揮を執ったセリエAのACミラン(AC Milan)、ASローマ(AS Roma)、ユベントス(Juventus)、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)で国内リーグ優勝を経験しているカペッロ氏は、2007年にイングランド代表監督に就任した。

 しかしながら、イングランドサッカー協会(Football Association、FA)との間に確執が生まれ、カペッロ氏は欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)開幕直前に同国代表監督を辞任していた。

 以前から世界的に評価の高い指揮官との契約に自信を見せていたRFSのニキータ・シモニヤン(Nikita Simonyan)副会長は、「カペッロ氏はロシアで仕事する準備ができている。彼から特別大きな要求はなく、RFSの大きな関心に満足していた」とコメントしている。(c)AFP