【7月4日 AFP】フランスサッカー連盟(French Football Federation、FFF)のノエル・ル・グラエ(Noel Le Graet)会長が3日、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏は将来の代表監督候補ではあるものの、先ごろ退任したローラン・ブラン(Laurent Blanc)氏の後任ではないと語った。

 1998年サッカーW杯フランス大会(1998 World Cup)と2000年の欧州選手権(UEFA Euro 2000)の優勝メンバーとしてフランスでは伝説的な存在となっている40歳のジダン氏は、現在、レアル・マドリード(Real Madrid)でスポーツディレクターの職に就くほか、フランス中部のリモージュ(Limoges)でスポーツマネジメントの学位取得を目指している。

 FFFのル・グラエ会長は、ユベントス(Juventus)やレアル・マドリードで司令塔として活躍したジダン氏には、将来レ・ブルー(Les Bleus、フランス代表の愛称)を率いる素質があると語った。

「ジネディーヌ・ジダンが将来フランス代表に近いところで仕事をしたいという意志を示してくれたのはうれしい。本人は、今すぐは無理でも、10年以内に代表監督を就くことを夢みているようだ。それに、いつでもクレールフォンテーヌ(Clairefontaine、フランスサッカーの国立研究所)でライセンス取得を目指す用意があると言っていた」

 一方で、ブラン氏の退任が決まった代表チームは、2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)予選へ向けた監督のポストが空白となっている。FFFの後任の最有力候補にはフランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)の監督を辞任したディディエ・デシャン(Didier Deschamps)氏が挙がっている。(c)AFP