サッカー欧州選手権決勝スペイン対イタリア、過去の対戦を振り返る
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【7月1日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)は1日、ウクライナのキエフ(Kiev)で決勝のスペイン対イタリアの試合が行われる。
1924年3月の初対戦を0-0で引き分け、今大会でもグループリーグ初戦を1-1で引き分けている両者の対戦成績は、イタリアの8勝7敗11分けとほぼ互角。ここでは両チームの過去の対戦5試合を振り返る。
■イタリア2-1スペイン(1994年W杯米国大会準々決勝)、1994年7月9日
前半25分にディノ・バッジョ(Dino Baggio)の得点で先制するも、後半13分にスペインのホセ・ルイス・カミネロ(Jose Luis Perez Caminero)のゴールで同点に追いつかれたイタリアは、1-1で迎えた後半42分にロベルト・バッジョ(Roberto Baggio)が決勝点を挙げ、準決勝に進出した。
おそらく、この一戦で人々の記憶に残っているのは、試合終盤にイタリアのマウロ・タソッティ(Mauro Tassotti)がスペインのルイス・エンリケ(Luis Enrique)の顔面に肘打ちし、鼻を骨折させた場面だろう。タソッティはこの行為で8試合の出場停止処分を科されている。
準決勝でブルガリアを2-1で下したイタリアは、決勝でブラジルと対戦したが、ペナルティーキック(PK)戦でロベルト・バッジオが失敗して優勝を逃した。
■スペイン1-0イタリア(親善試合)、2008年3月26日
2008年の欧州選手権を控え、スペインのエルチェ(Elche)で行われた試合は、ダビド・ビジャ(David Villa)が左足でボレーシュートを奪い、スペインが勝利を収めた。
当時スペイン1部リーグのバレンシア(Valencia CF)に所属していたビジャは、後半32分にファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)のクリアミスを左足のボレーで直接蹴り込み、ボールはイタリアの守護神ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)の守るゴールマウスの右上に決まった。
イタリアは前半にルカ・トーニ(Luca Toni)がネットを揺らしたものの、オフサイドの判定によりゴールは幻となり、後半にはマウロ・カモラネージ(Mauro Camoranesi)のシュートがバーを嫌われるなど無得点に終わり、スペインは無敗記録を14に伸ばした。
■イタリア0-0スペイン・PK戦2-4(欧州選手権2008準々決勝)、2008年6月22日
この一戦はルイス・アラゴネス(Luis Aragones)監督が率いたスペイン代表チームが、世界一のチームとしての地位を確立するための自信を深めた試合となった。
オーストリア、ウィーン(Vienna)のエルンストハッペル・スタジアム(Ernst-Happel Stadium)で行われた試合は、延長戦でも決着がつかず、PK戦までもつれた。
PK戦でスペインは、GKイケル・カシージャス(Iker Casillas)がダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)とアントニオ・ディ・ナターレ(Antonio Di Natale)を止める活躍を見せると、最後はスペインのセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)がPKを決めて勝利を収めた。
当時イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属していたファブレガスは、「若い世代で形成されたこのチームにとって大きな勝利だ。この瞬間を長い間待ち望んでいた」と語っている。
そしてその1週間後、スペインは同じ会場でドイツを1-0で破り、1964年以来の優勝を果たした。
■イタリア2-1スペイン(親善試合)、2011年8月10日
イタリアのバーリ(Bari)で行われた試合は、終盤にアルベルト・アクイラーニ(Alberto Aquilani)が決勝点を挙げ、イタリアが2010年W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)王者のスペインを破った。
イタリアはリカルド・モントリーボ(Riccardo Montolivo)の得点で先制したものの、ジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)のファウルでスペインにPKを与え、シャビ・アロンソ(Xabi Alonso)に同点ゴールを許した。
迎えた後半39分、アクイラーニの放ったシュートがラウル・アルビオル(Raul Albiol)の足に当たってコースが変わると、逆を突かれたスペインのGKビクトル・バルデス(Victor Valdes)は反応できずにゴールが決まり、イタリアが17年ぶりに対スペイン戦の勝利を収めた。
■スペイン1-1イタリア(欧州選手権2012本大会)、2012年6月10日
ポーランドのグダニスク(Gdansk)で行われたグループリーグ初戦は、両チームから戦術的な革命が見られた。
スペインのビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は、ストライカーを外して前線にセスク・ファブレガスを配置した4-3-3システムを採用し、イタリアのクラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)監督は、高いラインを保った3-5-2システムで試合に臨んだ。
試合は後半16分にアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)のパスを受けたアントニオ・ディ・ナターレ(Antonio Di Natale)の得点でイタリアが先制点を奪うと、スペインはその3分後にセスク・ファブレガスのゴールで同点に追いつき、勝ち点を分け合った。(c)AFP/Tom Williams
1924年3月の初対戦を0-0で引き分け、今大会でもグループリーグ初戦を1-1で引き分けている両者の対戦成績は、イタリアの8勝7敗11分けとほぼ互角。ここでは両チームの過去の対戦5試合を振り返る。
■イタリア2-1スペイン(1994年W杯米国大会準々決勝)、1994年7月9日
前半25分にディノ・バッジョ(Dino Baggio)の得点で先制するも、後半13分にスペインのホセ・ルイス・カミネロ(Jose Luis Perez Caminero)のゴールで同点に追いつかれたイタリアは、1-1で迎えた後半42分にロベルト・バッジョ(Roberto Baggio)が決勝点を挙げ、準決勝に進出した。
おそらく、この一戦で人々の記憶に残っているのは、試合終盤にイタリアのマウロ・タソッティ(Mauro Tassotti)がスペインのルイス・エンリケ(Luis Enrique)の顔面に肘打ちし、鼻を骨折させた場面だろう。タソッティはこの行為で8試合の出場停止処分を科されている。
準決勝でブルガリアを2-1で下したイタリアは、決勝でブラジルと対戦したが、ペナルティーキック(PK)戦でロベルト・バッジオが失敗して優勝を逃した。
■スペイン1-0イタリア(親善試合)、2008年3月26日
2008年の欧州選手権を控え、スペインのエルチェ(Elche)で行われた試合は、ダビド・ビジャ(David Villa)が左足でボレーシュートを奪い、スペインが勝利を収めた。
当時スペイン1部リーグのバレンシア(Valencia CF)に所属していたビジャは、後半32分にファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)のクリアミスを左足のボレーで直接蹴り込み、ボールはイタリアの守護神ジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)の守るゴールマウスの右上に決まった。
イタリアは前半にルカ・トーニ(Luca Toni)がネットを揺らしたものの、オフサイドの判定によりゴールは幻となり、後半にはマウロ・カモラネージ(Mauro Camoranesi)のシュートがバーを嫌われるなど無得点に終わり、スペインは無敗記録を14に伸ばした。
■イタリア0-0スペイン・PK戦2-4(欧州選手権2008準々決勝)、2008年6月22日
この一戦はルイス・アラゴネス(Luis Aragones)監督が率いたスペイン代表チームが、世界一のチームとしての地位を確立するための自信を深めた試合となった。
オーストリア、ウィーン(Vienna)のエルンストハッペル・スタジアム(Ernst-Happel Stadium)で行われた試合は、延長戦でも決着がつかず、PK戦までもつれた。
PK戦でスペインは、GKイケル・カシージャス(Iker Casillas)がダニエレ・デ・ロッシ(Daniele De Rossi)とアントニオ・ディ・ナターレ(Antonio Di Natale)を止める活躍を見せると、最後はスペインのセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)がPKを決めて勝利を収めた。
当時イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属していたファブレガスは、「若い世代で形成されたこのチームにとって大きな勝利だ。この瞬間を長い間待ち望んでいた」と語っている。
そしてその1週間後、スペインは同じ会場でドイツを1-0で破り、1964年以来の優勝を果たした。
■イタリア2-1スペイン(親善試合)、2011年8月10日
イタリアのバーリ(Bari)で行われた試合は、終盤にアルベルト・アクイラーニ(Alberto Aquilani)が決勝点を挙げ、イタリアが2010年W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)王者のスペインを破った。
イタリアはリカルド・モントリーボ(Riccardo Montolivo)の得点で先制したものの、ジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)のファウルでスペインにPKを与え、シャビ・アロンソ(Xabi Alonso)に同点ゴールを許した。
迎えた後半39分、アクイラーニの放ったシュートがラウル・アルビオル(Raul Albiol)の足に当たってコースが変わると、逆を突かれたスペインのGKビクトル・バルデス(Victor Valdes)は反応できずにゴールが決まり、イタリアが17年ぶりに対スペイン戦の勝利を収めた。
■スペイン1-1イタリア(欧州選手権2012本大会)、2012年6月10日
ポーランドのグダニスク(Gdansk)で行われたグループリーグ初戦は、両チームから戦術的な革命が見られた。
スペインのビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督は、ストライカーを外して前線にセスク・ファブレガスを配置した4-3-3システムを採用し、イタリアのクラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)監督は、高いラインを保った3-5-2システムで試合に臨んだ。
試合は後半16分にアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)のパスを受けたアントニオ・ディ・ナターレ(Antonio Di Natale)の得点でイタリアが先制点を奪うと、スペインはその3分後にセスク・ファブレガスのゴールで同点に追いつき、勝ち点を分け合った。(c)AFP/Tom Williams