【6月30日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)で決勝に進出したイタリア代表のクラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)監督が29日、大会終了後に退任する可能性を示唆した。

 この日行われた記者会見に出席したプランデッリ監督は、退任を考慮する理由としてイタリア・セリエAで問題になっている一連の八百長スキャンダルを挙げた。

 プランデッリ監督は、「ここまでとても苦しかった。代表チームとイタリアサッカー連盟(Federazione Italiana Giuoco CalcioFIGC)とは良好な関係を築けているが、ここ2か月間は重荷に感じていて平穏ではなかった」と語っている。

 またプランデッリ監督は、今後の去就についてはまだ考えている段階だと話しており、「人生に対する価値観やその大切さを踏まえ、もっと冷静に向き合わなければならないと思う。今はまだ詳しいことを言いたくはないが、決勝が終わった後に話したい」と語った。

 2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)終了後にイタリア代表監督に就任し、今大会では準決勝でドイツを2-1で破り、チームを決勝に導く予想以上の結果を残しているプランデッリ監督だが、ASローマ(AS Roma)の監督に就任した04-05シーズンにも妻の看病を理由に短期間で指揮官の座を退いている。

 今大会のグループリーグで1-1と引き分けたスペインとの決勝についてプランデッリ監督は、「残された日にちは少ないが、できる限りの準備をしたい。欧州王者であり、世界王者でもあるスペインとの試合は決して楽ではないけれど、彼らの弱点を見つけ出し、それを有効的に使いたい」と述べた。(c)AFP