【6月24日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)で準々決勝敗退に終わったフランス代表のサミル・ナスリ(Samir Nasri)が23日、フランス通信(AFP)の記者に対して暴言を吐いた。

 イングランドと対戦したグループリーグ初戦でナスリは、病床に伏せる母親を悲しませたとして、自身を批判する記事を書いたフランス・レキップ(L’Equipe)紙の記者に対し、テレビカメラを通して「黙れ」と言い放っている。

 23日にウクライナのドネスク(Donetsk)で行われたスペインとの準々決勝終了後、取材エリアで試合の感想を求められたナスリは、「記者はいつもくだらないことを書く」と話し、コメントを拒否した。

 ナスリのコメント拒否を受け、記者が「そう思うのであれば、私もあなたと話しはたくない」と応戦すると、引き返したナスリは「この野郎(son of a bitch)」と発言し、「どうだ。これで俺の生い立ちが悪いと書けるだろう」と吐き捨てた。

 これまでの報道によると、フランスがスウェーデンに0-2で敗れたグループ最終戦後のロッカールームでナスリとアル・ディアッラ(Alou Diarra)が口論になり、ローラン・ブラン(Laurent Blanc)監督とハテム・ベン・アルファ(Hatem Ben Arfa)が衝突したとされている。

 しかしながらフランス代表チームは、W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)期間中にレイモン・ドメネク(Raymond Domenech)前監督と選手の間で起きた内紛騒動には遠く及ばないとしている。(c)AFP