【6月23日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)は22日、共催国ポーランドのグダニスク(Gdansk)で準々決勝が行われ、ドイツが4-2でギリシャを破り、ベスト4に進出した。

 前半に主将のフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)が先制点を奪ったドイツは、後半に入ると攻撃陣が爆発し、サミ・ケディラ(Sami Khedira)、ミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)、マルコ・ロイス(Marco Reus)がゴールを決めた。

 敗れたギリシャはゲオルギオス・サマラス(Georgios Samaras)とディミトリス・サルピンギディス(Dimitris Salpingidis)の2得点に終わり、1980年大会でチェコスロバキアに1-3で敗れて以来の完敗を喫した。

 過去2回のW杯と前回大会に続き、主要国際大会では4大会連続で準決勝に駒を進めたドイツは、23日に行われるイングランド対イタリアの勝者と28日の準決勝で対戦する。

 ドイツのヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督は、ギリシャ戦でマリオ・ゴメス(Mario Gomez)、ルーカス・ポドルスキー(Lukas Podolski)、トーマス・ミュラー(Thomas Mueller)を先発から外す大胆な賭けに打って出た。

 ゴメスの位置には代表通算120試合目の出場となったクローゼが入り、ポドルスキーに代わってアンドレ・シュールレ(Andre Schuerrle)、ミュラーに代わってロイスが先発出場した。

 一方、ロシアとのグループ最終戦で決勝点を挙げた主将のギオルゴス・カラグニス(Giorgos Karagounis)を出場停止で欠くギリシャのフェルナンド・サントス(Fernando Santos)監督は、カラグニスの代役にグリゴリス・マコス(Grigoris Makos)を起用し、主将にはコスタス・カツラニス(Kostas Katsouranis)を指名した。

 開始直後からボール支配率で70%以上を記録して試合の主導権を握ったドイツは、前半39分に左サイドから中央に切れ込んだラームが、2006年サッカーW杯ドイツ大会開幕戦のコスタリカ戦で決めたゴールを彷彿させるようなミドルシュートで先制点を挙げ、前半を1-0で折り返した。

 迎えた後半、同10分にギリシャのサマラスに同点ゴールを許したドイツは、その6分後にジェローム・ボアテング(Jerome Boateng)のクロスからケディラのゴールで勝ち越しに成功すると、同23分にクローゼ、29分にロイスが立て続けに追加点を奪った。

 その後、ギリシャは試合終盤にボアテングのハンドでペナルティーキック(PK)を獲得し、サルピンギディスが1点を返したが、反撃を開始するにはあまりにも遅すぎた。(c)AFP/Ryland James