【6月22日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)に出場するドイツ代表ゴールキーパー(GK)のマヌエル・ノイアーは(Manuel Neuer)は21日、ギリシャとの準々決勝ではペナルティーキック(PK)戦による決着は避けたいと語った。

 最近獲得したPKを3本すべて外しているギリシャに対し、ドイツは1976年大会の決勝で当時のチェコスロバキア戦に敗れたのを最後に主要国際大会でのPK戦に勝利し続けており、W杯でも4戦4勝している。

 トーナメント大会でのPK戦を得意としているドイツだが、5月に行われた行われた欧州チャンピオンズリーグ2011-12(UEFA Champions League 2011-12)決勝での敗戦が記憶に新しいノイアーは、「PK戦ではなく90分間で決着をつけたい。PK戦までもつれ込むことも含め、何が起きたとしても不思議ではない。われわれは全力を尽くす」と語った。

 ノイアーが所属するドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は、チャンピオンズリーグ決勝でチェルシー(Chelsea)とのPK戦で敗れて優勝を逃している。ノイアーは最後のキッカー、ディディエ・ドログバ(Didier Drogba)のシュートを阻むことができず、本拠地フスバル・アレナ・ミュンヘン(Fussball Arena Muenchen)で悔しい夜を過ごした。

 一方、ギリシャは欧州選手権開幕前に行ったアルメニアとの親善試合で2本、ポーランドとの大会開幕戦で主将のギオルゴス・カラグニス(Giorgos Karagounis)が1本失敗しているが、フェルナンド・サントス(Fernando Santos)監督は、PK戦に突入した場合の準備はできていると自信をのぞかせている。

 サントス監督は、「単純なことだ。PK戦に突入した場合は、準備が整った5人の選手とGKがいればいい。われわれは最近PKで運に見放されているが、チェルシーとバイエルンのチャンピオンズリーグ決勝でPKが得意な選手と不得意な選手がいることがわかった。PK戦はより多くの運を必要としており、私たちは少しだけそれが必要だ」と語った。(c)AFP/Ryland James