【6月20日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)は19日、共催国ウクライナでグループDの2試合が行われ、キエフ(Kiev)ではフランスが0-2でスウェーデンに敗れるも、2006年のW杯ドイツ大会以来となる主要国際大会での準々決勝進出を果たした。

 後半9分にズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)の素晴らしいボレーで先制したスウェーデンは、試合終了間際にセバスティアン・ラーション(Sebastian Larsson)が追加点を挙げ、最終戦で今大会初の勝ち点を獲得した。

 スウェーデンがフランスに勝利したのは1969年10月以来で約43年ぶりとなる。

 前半にスウェーデンは、ヨハン・エルマンデル(Johan Elmander)に代わって先発出場したオラ・トイヴォネン(Ola Toivonen)がフランスの守護神ウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)と1対1のチャンスを迎えたが、ロリスをかわしたトイヴォネンが角度の無い位置から放ったシュートはポストに当たり、先制のチャンスを逃した。

 一方、後半開始直後にスペースでボールを受けたカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がファーサイドへカーブをかけたシュートを放つなど、スウェーデンにプレッシャーをかけたフランスだったが、その後に迎えたピンチではロリスの好守に救われた。 

 そして後半9分、スウェーデンはラーションのクロスからイブラヒモビッチが華麗なボレーシュートを決めて先制点を挙げると、その後もクリスチャン・ビルヘルムソン(Christian Wilhelmsson)やオロフ・メルベリ(Olof Melberg)がフランスのゴールマウスを守るロリスを脅かし続けた。

 守備が後手に回り、後半23分には今大会2枚目のイエローカードを受けたフィリップ・メクセス(Philippe Mexes)の準々決勝の出場停止が決まったフランスは、ヤン・ムヴィラ(Yann M'Vila)、ジェレミ・メネス(Jeremy Menez)、オリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)が決定機を作りながらも得点にはいたらず、後半ロスタイムにスウェーデンのラーションにとどめを刺された。(c)AFP