【6月19日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)で準々決勝進出を決めたイタリア代表のクラウディオ・チェーザレ・プランデッリ(Claudio Cesare Prandelli)監督が18日、欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長に異例の形で謝辞を述べた。

 イタリアは同日行われたグループC最終戦のアイルランド戦に2-0で勝利し、同じくクロアチアに1-0で勝利を飾ったスペインに次ぐグループ2位で8強入りを決めた。

 この最終戦でアンドレア・ピルロ(Andrea Pirlo)のコーナーキック(CK)からアントニオ・カッサーノ(Antonio Cassano)が挙げた先制点が、プラティニ会長の功績と語ったプランデッリ監督は「プラティニ会長を称賛するのは、彼がいなければあのゴールは生まれていなかったからだ」と、謎めいた発言を残した。

 プランデッリ監督が言及したのは、ペナルティーエリア内での問題やボールがラインを越えたか否かなど、判定を下しにくい場面で主審を支援するためにプラティニ会長の名の下に任命された第4審判と第5審判(追加の副審)についてで、カッサーノのヘディングシュートはクロスバーの下側に当たって跳ね返り、ひと目見ただけではラインを越えたかどうか判断のしにくいゴールだった。

 リプレイ映像では、ボールがラインを割っていることが確認でき、得点は正しく与えられていたことを示している。

 第4審と第5審は、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)では過去2シーズン、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)では過去3シーズンに渡って起用されてきたが、欧州選手権では初めて配置されている。(c)AFP