【6月19日 AFP】(記事更新、写真追加)サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)は18日、共催国ポーランドでグループCの2試合が行われ、グダニスク(Gdansk)ではスペインが1-0でクロアチアを下し、グループ首位で準々決勝進出を果たした。

 クロアチアは、同グループのイタリアがアイルランドに勝利したため敗退が決定した。

 王者スペインは後半43分、セスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)の浮き球のパスを受けたアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)のアシストから、途中出場のヘスス・ナバス(Jesus Navas)がゴールを挙げた。

 スペインのビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督が前戦と同じメンバー起用した一方、クロアチアのスラベン・ビリッチ(Slaven Bilic)監督は勝利したアイルランド戦で採用した4-4-2のシステムではなく、引き分けたイタリア戦の4-2-3-1で試合に臨んだ。

 ボール支配率では序盤に80%を記録し、常時60%以上を保ったスペインに対し、クロアチアはワントップのマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)にロングボールを当てることに専念していた。

 0-0で前半を折り返したが、同時進行で行われていた試合でイタリアが先制したことで試合は緊張感に包まれた。

 後半、クロアチアはルカ・モドリッチ(Luka Modric)のクロスにイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)が頭で合わせるも、スペインのゴールキーパー(GK)イケル・カシージャス(Iker Casillas)に阻まれ、最大のチャンスを得点に繋げることはできなかった。

 スペインは後半16分にフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)に代えてナバスを投入した。すると試合終了が近づいた同43分、イニエスタがクロアチアのGKスティペ・プレティコサ(Stipe Pletikosa)をおびき出すとパスを出し、ナバスがこれを確実に決めて決勝点を挙げた。

 スペインは、4強入りをかけて23日に共催国ウクライナのドネツク(Donetsk)でグループDの2位チームと対戦する。(c)AFP/Ryland James

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