【6月15日 AFP】サッカー欧州選手権2012(UEFA Euro 2012)は14日、共催国ポーランドでグループCの2試合が行われ、グダニスク(Gdansk)ではスペインが4-0でアイルランドに快勝し、準々決勝進出に王手をかけた。

 ボール支配率66%、シュート数は枠内20本を含め計26本を記録したスペインは、2008年大会の決勝でゴールを記録したフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)が2得点、ダビド・シルバ(David Silva)とセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)がそれぞれ1得点を記録した。

 ビセンテ・デル・ボスケ(Vicente del Bosque)監督率いる前回王者のスペインは、2試合を終えて勝ち点4でクロアチアと並んだものの、得失点差でグループCの首位に立った。スペインとクロアチアは、18日のグループ最終節で直接対戦する。

 一方、ジョバンニ・トラパットーニ(Giovanni Trapattoni)監督が率いるアイルランドは、クロアチアに1-3で敗れた10日の初戦に続き2連敗を喫し、グループリーグ敗退が決定した。

■デル・ボスケ監督の先発起用で輝きを取り戻したトーレス
 
 イタリアとのグループリーグ初戦を1-1で終えた後、乾燥したピッチコンディションが試合に影響を及ぼしたとして欧州サッカー連盟(Union of European Football AssociationsUEFA)への不満を口にしていたスペインだったが、アイルランド戦は雨が降ったことでその問題は無くなった。

 イタリア戦ではストライカー不在の4-3-3システムを採用したデル・ボスケ監督だったが、この日の試合ではセスクに代えてトーレスを先発起用すると、トーレスは即座にその期待に応えて見せた。

 前半4分にペナルティーエリア内でルーズボールを拾ったトーレスは、アイルランドのゴールキーパー(GK)シェイ・ギブン(Shay Given)の頭上を突き抜けるシュートを決め、チームに先制点をもたらした。

 前半を1-0で折り返したスペインは、後半に入っても攻撃の手を緩めず、同4分にダビド・シルバ(David Silva)が追加点を挙げると、同25分にトーレスがこの日2得点目となるゴールを決め、同38分にはセスクが角度の無い位置から得点を記録した。(c)AFP/Ryland James

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