【6月11日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)アジア最終予選の日本戦を翌日に控えた11日、オーストラリア代表のホルガー・オジェック(Holger Osieck)監督は公式記者会見でティム・ケーヒル(Tim Cahill)の先発起用については未定との見解を示した。

 イングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)で活躍するケーヒルは、過去の対戦で日本を苦しめている。

 ケーヒルは06サッカーW杯ドイツ大会では、3-1で勝利した日本戦で2得点を挙げオーストラリア人選手として初の本大会で得点者となり、10年W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)最終予選の日本戦でも2得点を挙げ、チームを逆転勝利に導いている。

 オジェック監督は、8日に行われたオマーンとのアウェー戦ではケーヒルを先発起用せず、試合は0-0のスコアレスドローに終わったため、これまで代表として出場した55試合で24得点を挙げているケーヒルの重要性を指摘する声が上がっている。

 それでもオジェック監督は会見ではケーヒルの起用について多くを語らなかった。

 オジェック監督は「いつでもメンバーの入れ替えを行う可能性は少なからずある。今日の夕方にも練習があるので、オマーン戦に先発しなかったメンバーのことも良く観察するつもりだ」と話し、「私のチームは、リストアップされている全ての選手が出場できるレベルだ。まだ先発メンバーは決めていないし、ティムはいつもその有力候補だ」と明かした。

 またオーストラリア代表主将のルーカス・ニール(Lucas Neill)は、これまで行われた最終予選2戦でオマーンとヨルダンから計9得点を奪って絶好の出だしをみせた日本が本命だと認めた。

 二ールは「彼らは良く準備していたし、ホームゲームで2勝して自信を持ってここ(オーストラリア)にきている」とコメントしながらも「負け犬のレッテルも嫌いじゃない。とても厳しい試合になることは分かっているが、勝てると信じている」と付け加えた。

 一方、日本代表を率いるアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督は、サッカルーズ(Socceroos、オーストラリア代表の愛称)を追い立てようともくろんでいる。

 ザッケローニ監督は、「日本が最近掴んでいる速いテンポの試合ができれば、オーストラリアだけでなくどんなチームとも対戦できる」とコメントした。

 日本は、第14回アジアカップ(Asian Cup)の準々決勝ではペナルティーキック(PK)戦で、第15回アジアカップ(AFC Asian Cup 2011)決勝では延長戦の末に、それぞれオーストラリアから勝利を挙げている。(c)AFP/Robert Smith

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